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人生うまくいかないことばかり、ではない。うまくいく時はトントン拍子!?

ついに、ヨットの回航が終わりました。うまくいかないことばかりの回航でしたが、最後の航海は、本当にトントン拍子過ぎて、拍子抜けしてしまうほど不思議なことが立て続けに起こりました。今回は、そのことについて書いてみたいと思います。

 

2週間以上出航できなかった原因

私たちは、ヨットのプロペラに網が絡まってしまったために、2週間以上も伊良湖港に足止めを食らっていました。

この原因となった出来事は、伊良湖から三重県への最後の航海へ出向したときに起こりました。

約2週間前、私たちは、伊良湖から三重県の港までの最後の航海に向けて出港しました。しかし、出航後約10分、突然エンジンがストップしてしまいました。

原因を探そうとふとヨットの後ろを見てみると、水面に網が見えました。このことから、エンジンストップの原因は、プロペラに網が絡まってしまったことだとわかりました。

エンジンがストップしたときには、風がほとんどなかったためセーリングで進むこともできず、海上保安庁に救助を要請しました。海上保安庁の到着まで20分ぐらいかかったのですが、その間、私たちは、潮に流されていて、救助を要請した場所からはかなり離れてしまっていました。

後から教えていただいたことなのですが、トラブルが発生してから海上保安庁が到着するまでの30分間で、沖の方へ10kmも流されていたそうです。時速にすると、20km/hのスピードで流されていたことになります。ヨットは、機走でも5ノット(=時速9km)ほどしか出ませんから、ヨットの機走スピードの倍以上のスピードで流されていたことになります。潮の流れの怖さを痛感しました。

その後、海上保安庁に無事救助していただき、伊良湖まで曳航してもらいました。そして、ここから2週間、私たちは伊良湖で足止めを食らうことになりました。

プロペラに網が絡まっていることと風が強い日が続く予報だったため、なかなか出航の目途が立たず、一旦ヨットだけを伊良湖に残して解散することになりました。そして、風が弱まる日を見つけて、網取りをして出航することになりました。

 

なかなか出航させてもらえない

一度解散してから最初の集合は、約一週間後になりました。その1週間の間、伊良湖の風は平均10m以上の強風が続いていました。そんな中、2月8日(木)と9日(金)に風が少し弱まるという予報だったため、その2日間を狙って、木曜日に網取り、金曜日に伊良湖出航の予定でいました。

そして、木曜日、仲間の一人がセミドライスーツを着て海に潜り、船底にあるプロペラの網を取ろうと試みました。しかし、網は想像以上に多く、かつ、複雑に絡まっていたらしく、網取り作業は難航しました。

そして問題が発生しました。網取り作業をしていた仲間が、セミドライスーツを着ていたとはいえ、真冬の海で長時間作業を行っていたために、軽い低体温症状態になってしまいました。そのため、作業を中断し、出航も断念し、再度解散することになりました。

「あと、たった6時間の航海なのに、どうして出航できないんだろう?」と何とも言えないモヤモヤした気持ちでした。そして、この時の感覚は、出航することができないというよりも出航させてもらえないという、何か目に見えない力で出航を阻まれているような感覚でした。

そして、何かクリアする必要のある課題があって、その課題をクリアしなければ出航できないようなそんな思いを感じていました。

 

急にうまく回り出した伊良湖出航

その翌週の14日(水)と15日(木)、私たちは、再度網取りに挑戦することにしました。水曜日網取り、木曜日出航の予定でした。

先日潜った仲間の一人は、前回の低体温症のこともあり、ドライスーツをレンタルしてきました。ドライスーツなら、水が侵入してくることもないため、低体温症になる危険性をかなり抑えることができます。

私自身も、前回仲間が冷たい海の中網取りをしているのに何もできなかったので、今回は一緒に潜って作業しようと思い、ウェットスーツを準備して行きました。

 

奇跡的なタイミング

最初に、以前網取り作業をした仲間が、レンタルしてきたダイビング用のドライスーツに着替えて準備をしました。と、準備が整って潜ろうとしていたその時、作業着を着た一人の若い男性が近づいてきました。

そしてその男性は、「今から潜るんですか?」と聞いてきました。

私は、注意されるのかと思ったのですが、その男性の口からはとても信じられないようなことを言われました。

「今ダイバーがいるので、ついでに作業しましょうか?」

実は、その男性は潜水業者の方で、ちょうど他の漁船の船底作業を行っているところでした。そして、私たちの姿を見てわざわざ声をかけてくれたそうです。しかも、伊良湖港の漁師さんから、私たちのヨットの事情(網が絡まって出航できないこと)を聞いていたらしく、そのこともあり声をかけてくれたそうです。

人の温かさをすごく感じましたし、この奇跡のような出来事に感謝でした。

 

拍子抜け

そしてダイバーの方に船底を見てもらいました。すると、水面に上がってきたダイバーから拍子抜けしてしまうようなことを聞かれました。

「網ってどこに絡まってるんですか?」

実は、この時すでに網は絡まっていなかったんです。どのタイミングで網がほどけたのかは定かではありませんが、前回仲間の一人がしてくれた網取り作業のおかげで、網はすでになくなっていました。プロペラとシャフトの間の隙間にはまだ網の欠片が少し残っているようでしたが、特に問題ない状態でした。

急に物事がうまく回り始め、トントン拍子に出航できる状態になっていきました。これまで2週間以上足止めを食らっていたのが嘘のようでした。

そして、思った以上に早く出航できるようになったため、風が強くなる翌日15日よりも14日の内に出航した方が良いという判断になり、私たちは、お昼ごはんを食べて、急きょ出航することにしました。

出航すると、予報通り風は弱くベタ凪で、天気も良く真冬とは思えない温かさ、最高の航海日和でした。あまりにも物事がうまく進みすぎて拍子抜け状態で、「本当にこんな順調に物事が進んでいいの?」と思ってしまうほどでした。

これまでの航海で安全な航海は一度もありませんでしたが、最後の航海は、これ以上ないほど安全で気持ちの良い航海でした。

 

【学び】人生をうまくいかせるために必要な3つのこと

船は夢占いでは、「人生そのもの」の象徴だそうです。そして、私自身、神奈川から三重までの回航を経験する中で、航海は、人生そのものだということを身に染みて感じましたし、人生について学んだことがたくさんありました。

そして、今回の経験から、人生をうまくいかせるために必要なことについても学んだことがあります。私の個人的なことばかりで大変恐縮なのですが、ここでは、私が航海で学んだ人生をうまくいかせるために必要なことについて少しお伝えさせていただけたらと思います。

 

1.受け入れること

一つ目は、受け入れることです。これは、今自分が置かれている状況を理解して、今自分がすべきことやできることを考えて行動を起こすことです。

恐怖
不安
不平
不満
もどかしさ
くやしさ

人生がうまくいかないとき、多くの人はこれらのことに目が向きがちになってしまうと思います。特に、私自身はそうなのですが、うまくいかないことが起こるとすぐにマイナスに目が向いてしまうんです。

例えば、今回の伊良湖からの出航では、まったくうまくいかないことばかりでした。ゴールの三重県の港までは目と鼻の先なのにも関わらず、網が絡まったり、天候の影響があったりとなかなか思い通りに出航することができませんでした。

「あとたった6時間の航海なのに、、、」
「なんでこんな時に網が絡まるの?」
「風も穏やかなのに出航できないなんて、、、」
「いつになったら出航できるんだろう?」
「本当に出航できるんだろうか?」
「もしかしたら、出航はもっと先になるかもしれない」

出航できない日が続いた時は、こんな不安や不満が湧き起ってきて、モヤモヤした気持ちが払拭できない時が多々ありました。しかし、網が絡まってヨットが動かない以上不安や不満に目を向けてもどうしようもありませんよね。

こうやってすぐにマイナスな部分に目が向いてしまうことは私の悪い癖なんです。しかし、今回の経験から、マイナスに目を向けることの無意味さを学びました。それよりも、今自分がすべきこと、やれることを考えて行動を起こしていくことの方がはるかに重要ですし、前に進むためにはそうするしかないと思いました。

そして、自分にできることを考えて行動を起こしていけば、いつかは必ず物事はうまく回っていくんだということを学びました。

 

2.思い

今回の経験から、思いは行動に表れるし、その行動が物事を変えていくということを学びました。

思い返してみると、伊良湖から出航できなかった時の私の思いは、

「今日はちゃんと出航できるかな?」
「また出航できないんじゃないか?」
「新たに違う問題が起こらなければいいけど、、、」

こんな不安にも似た思いに支配されていました。

今思えば、こんな思いじゃ出航できなくて当然だったと感じています。なぜなら、先日、無事に出航できた時の私の思いとはまったく違ったからです。

出航できた日の私の思いは、

「次は絶対出航しよう!」
「そのために自分ができることをしよう!」
「今回は、自分も潜って網取りに参加して、なんとしてでも網を取ろう!」

こんな思いでした。

私の個人的な思いの変化が出航に影響を与えたとは思えないのですが、少なくとも、私の個人的な部分で考えてみると、出航できなかった時と出航できた時とでは全然違う思いで出航に臨んでいたことに気付きました。

 

3.行動を起こし続けること

私は、今回出航できるようになった一番の決定的な要因は、行動を起こし続けたことだと思っています。

この記事で、私は、出航できなかった時は、何か目に見えない力に阻まれているような感覚があり、そして、何かクリアする必要のある課題があって、その課題をクリアしなければ出航できないようなそんな思いを感じていたとお伝えしましたが、その課題が「行動を起こし続けること」だったのではないかと感じています。

現状を受け入れて、強い思いで、行動を起こし続けることです。

私たちは、プロペラに絡まった網が原因で、2週間以上出航することができませんでした。そして、網取りはなかなか思うように進みませんでした。

今回の出航は奇跡的な出来事が重なって、トントン拍子に出航できるようになったとお伝えしましたが、そのような奇跡的な出来事が起こったのも、網を取って出航するために行動を起こし続けた結果だと感じています。もし、網取りを途中で諦めていたら、奇跡的な出来事は起こらなかったと思いますし、今もまだ伊良湖にいて出航できずにいたと思います。

ただ行動を起こし続けたことが奇跡的な出来事に繋がったということは、当然ながら証拠がありませんからとても信じがたいことだと思います。しかし、私は、今回起こった奇跡は、行動を起こし続けたことで引き寄せることができたんだと強く感じています。

そして、私は、いつも結果にばかり目が向いてしまう悪い癖があり、今回もなかなか出航できないという結果にばかり目が向いてしまっていましたが、今回の経験を通して、結果にばかり目を向けるよりも、目標を達成するために出来る限り努力し続けることの方がはるかに重要だということを学びました。

そしてなにより、目標を達成するための行動の継続が、目標を達成できる出来事を引き寄せてくれるんだということを身をもって実感しました。

このことに関して私の拙い文章ではうまくお伝えすることができないのですが、今回の奇跡的な出来事の経験は、人生がうまくいくということ身をもって体験することができた出来事でした。

 

まとめ

今回この記事では、回航の中で、トントン拍子に物事うまく進みだした時のことについて書いてみました。今回の経験を通して、どんなにうまくいかないことでも、行動し続ければ必ずうまくいくときが来るということを身をもって体験しました。

そして、今回の体験を記事にすることが、人生がうまくいかないと悩んでいる人にとって、そこから抜け出すきっかけになるかもしれないという思いから、このような記事を書くことを決意しました。今回の体験が、この記事を読んだ人にとって少しでもお役に立てたら嬉しいです。

 

 

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