検索エンジンにbingを使っている人は、あまりいないのではないでしょうか。日本のネットユーザーのほとんどが、GoogleまたはYahoo!を利用していますね。その証拠に、日本のネットユーザーにおける検索エンジンのシェア率は、次のようになっています。
【日本国内における検索エンジンのシェア率(2017年現在)】
- Google: 67.38%
- Yahoo!: 27.18%
- bing: 4.69%
(参照元:StatCounter)
上記の統計で解るように、GoogleとYahoo!だけで全体の95.56%を占めているというのが現状です。この統計からも明白のように、現在、日本国内でbingを利用しているという人はほとんどいません。そして、そのためか、bingで上位表示させることを重要視している人は多くいないように感じています。
では、bingはこのまま重要視する必要がないのかというと、それはとても勿体ないことだと思います。なぜなら、私のサイトには実際にbing経由のアクセスが、あまり多くはありませんがアクセスが来ることがありますし(下の画像)、bingはこれからシェア率が伸びる可能性が十分に考えられるからです。ですから、利用者や重要視している人が少ない今だからこそ、bingで検索順位を上げるチャンスですし、後々大きなアクセスアップにつながる可能性が十分にあることだと考えています。
bingとは?
bingは、米マイクロソフト社が2009年に提供を開始した検索エンジンです。検索順位は、bing独自のアルゴリズムで決定されるため、GoogleやYahoo!で表示される検索結果とは異なっている場合があります。例えば、Googleで検索結果1位に表示されたとしても、bingでは検索圏外ということは珍しくありません。
一度googleとbingの両検索エンジンで、「アフィリエイト」と検索してみてください。検索結果に表示されているサイトが違うことに気付くはずです。
なぜ、bingに対してSEO対策をする必要があるのか?
スマホからのアクセスを集めるためには欠かせない。
私がbingに対してSEO対策をすべきだと考える一番大きな理由は、スマホユーザーを獲得するためです。現在では、スマホからネットを利用する人が多くなってきているため、スマホユーザーを獲得することができれば、大きなアクセスアップにつながります。
では、なぜ、スマホユーザーを獲得するためにbingが重要なのか?それは、もう知っている人も多いかもしれませんが、iPhoneのSafariやSiriそしてSpotlight検索に使われている検索エンジンがbingだからです。設定を変えれば、GoogleやYahoo!など他の検索エンジンに変更することは可能ですが、おそらく多くの人は変更せずに使っていると思います。そして、現在では、Siriを使う人も増えてきていますので、bing経由からのアクセスが徐々に増えていくのではないかと考えています。
今はまだ、GoogleやYahoo!が主流なため、多くの人は、GoogleとYahoo!で上位表示させるためにSEO対策を行っていますし、bing利用者は少ないため、そこまで大きなアクセスアップは見込めないかもしれませんが、bing経由のアクセスを増やすことは、後々大きなアクセスアップにつながっていくと考えています。
bingのSEO対策の結果が、GoogleのSEO評価に影響を与えるかも?
これは、私の勝手な予想でしかありませんが、bingに対してSEO対策をすれば、GoogleのSEO対策にもつながるのではないかと考えています。私がそう考える理由は、次の二つのことからです。
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理由①:単純にアクセスが増える
これは、言葉通り、アクセスが増えることでGoogleからのSEO評価が上がる可能性があるということです。bing経由のアクセスが増えるということは、単純に、その分だけアクセス数が上がるということです。アクセス数が増えれば、SEO評価も高くなるはずですから、bing経由からのアクセスを狙うことで、GoogleからのSEO評価も上げられる可能性があると考えています。
理由➁:スマホ経由のアクセスが増える
- サイトのレスポンシブル対応が重要視されていたり
- モバイルフレンドリーが導入されたり
⇒ネットユーザーがより簡単にスマホ対応のサイトを発見できるように、検索結果に「スマホ対応」と表示されるようになりました。 - モバイルファーストインデックスの導入が予定されていたり
⇒モバイル向けページに対する評価がメインで、検索順位に反映されるようになります。
と、現在Googleには、モバイルユーザーを重要視する動きが見られます。その理由は、ネットを利用するモバイルユーザーがPCユーザーの数を上回るようになったからです。このモバイルユーザーの数はこれからも増え続け、これからのネット環境は、今以上に、PC重視でなくモバイル重視へと移っていくでしょう。
このような流れの中で、多くの人は、モバイル向けの仕様へとサイトの改善に注力するでしょう。確かに、モバイルページを重要視したサイト作りをすることはかなり重要ですが、その中で、穴場的な対策となるのが、bingに対するSEO対策ではないかと思います。
bingはご存知の通り、利用者数があまりいないため、サイト運営者でもbingを重要視している人はまだ多くはいません。しかし、先ほどもお伝えした通り、iPhoneのSafariやSiri、Spotlight検索の検索エンジンとしてbingが利用されているため、bingに対するSEO対策をすることで、スマホ経由のアクセスを獲得できる確立が高くなります。そして、モバイルユーザーが重要視されている今、スマホユーザーを獲得することは、bingからのSEO評価だけでなく、GoogleからのSEO評価を上げることにもつながるのではないかと、個人的に考えています。
bingのSEO対策でやらない方がいいこと
日本語ドメインでブログを運営する。
これは、現在では、GoogleやYahoo!でも同じことが言えますが、bingでは、日本語ドメインが検索上位に表示される可能性は低いようです。その証拠に、何か一つキーワードを選択して検索してみてください。日本語ドメインで検索結果に表示されているサイトは、ほとんどないということに気付くはずです。
今では、日本語ドメインを取得する人はあまりいないと思いますので、大丈夫かと思いますが、もしこれからドメインを取得する予定がある人は、日本語ドメインは避けるべきでしょう。
無料ブログを運営する
これも、GoogleやYahoo!でも同じことが言えますが、bingでは、無料ブログが上位表示されているところを見かけることがほとんどありません。特に、アクセス数の多いビッグキーワードでは、2ページ目以降でも無料ブログはほとんど表示されていません。
私は、独自ドメインでブログを運営していますが、GoogleやYahoo!で検索上位が獲得できているキーワードが、bingでは検索圏内(検索順位が100位以内)にさえ表示されていないというケースが結構あります。そして、個人的な印象では、検索上位に表示させるだけでなく、検索圏内に表示させるだけでも難しい、または、表示されるようになるまでかなり時間がかかると感じています。
独自ドメインでさえこのような状況ですから、無料ブログでbingの上位表示を狙うことは至難の業ではないでしょうか。もし、bingに対するSEO対策をするなら、無料ブログではなく独自ドメインでブログを運営することをお勧めします。
bingのSEO対策でやっておくべき3つの施策
1.レスポンシブWebデザインにする
モバイル向けのページは、できれば、モバイル専用に作った別ページではなく、PC向けのページをレスポンシブデザインにした方が好ましいでしょう。それは、なぜか?bingが、モバイル向けのページを評価するポイントの一つに「コンテンツの互換性」という項目があるからです。
このコンテンツの互換性とは、ネットユーザーがPCからでもモバイルからでも、どちらからでも同じコンテンツを入手できることを意味しています。ですから、モバイル向けのサイトを別で作るのではなく、PC向けのサイトをレスポンシブデザインにして、PC向けのページと同じコンテンツをモバイル向けのページでも提供できるようにする方がいいでしょう。
2.モバイルフレンドリーに対応させる
モバイルフレンドリーとは、2015年にGoogleが実施したアルゴリズムで、モバイルフレンドリーアルゴリズムとも言われています。このアルゴリズムは一体どういうものなのか?簡単に説明すると、スマホの閲覧に適していると判断したページの検索順位を上げ、適していないと判断したページの検索順位を下げるというものです。つまり、モバイルフレンドリーアルゴリズムが実施されたことによって、検索順位がモバイルユーザーを中心に決定されるようになったということです。
では、どのようなページがモバイルフレンドリーなのでしょうか?それは、次のような特徴を持っているページのことです。
- 小さな端末で見るのに適した、フォントサイズ、色、行間、になっている
- コンテンツを読むために、画面をスクロールしたりズームしたりする必要がないようコンテンツのサイズが画面のサイズと一致している
- 目的のリンクを指でタップしやすいように、リンク同士に十分なスペースが空いている
- 一般的にモバイル端末で使えないようなFlashなどのソフトウェアを使用していない
あなたのウェブサイトがモバイルフレンドリーになっているかどうかを確認する場合は、「モバイルフレンドリー」というツールで確認することができます。ぜひ、一度確認してみてください。
3.bingのウェブマスターツールへ登録する
これは、絶対にやっておくべき対策です。Googleのウェブマスターツール(現Google Search Console)へ登録している人はいても、bingのウェブマスターツールへ登録している人は、それほど多くはないと思います。当然ながら、bingでのSEO評価を上げるなら、ウェブマスターツールへの登録は必要不可欠です。
bingのウェブマスターツールへ登録することで、サイトマップを検索エンジンへ送れたり、クロールを最適化したり、bingでのページ毎の検索順位や表示回数、クリック率などを把握することができるなど、ウェブマスターツールへの登録は、SEO対策をする上では欠かせないことでしょう。
まだ登録していないという人は、無料ですし、簡単に登録することができますから、お時間の空いている時にでも登録を済ませておくといいと思います。
まとめ
以上が、bingで検索順位を上げるための施策でした。この記事では、bingで上位表示させるために必要なSEO対策についてお伝えしましたが、実は、SEO対策の内容は、GoogleやYahoo!に対する対策とそれほど大差はありません。bingに限らず、GoogleとYahoo!もモバイル重視のアルゴリズムが実施されていますから、モバイル向けのページにする対策は、おそらく多くの人がすでに実施済みだと思います。
今回お伝えした中で、bingの検索順位を上げるために一番やっておくべきことは、ウェブマスターツールへの登録です。bingの検索エンジンは、GoogleやYahoo!とは異なるため、ウェブマスターツールへの登録は、bingに対するSEO対策としては絶対に欠かせないことです。
この多くの人があまり重要視していない今の時期に、bingからのSEO評価を高めて、スマホユーザーのアクセスを集めることは、後々かなりのアドバンテージになる可能性が十分にありますから、ぜひ、bingのSEO対策も蔑ろにせずに実施してみてください。