権利収入とは一体どんな収入のことを指すのでしょうか?私が権利収入の意味を理解できたのは、ある意外な遊びのおかげでした。私は、以前は、権利収入も不労所得もほとんど同じ意味だと思っていました。しかし、今ではその違いを意識するようになりました。
そして、この2種類の収入の違いを意識するようになってからネット上の情報を見てみると、権利収入と不労所得の違いについて明確に書いている人は少ないということに気づきましたし、同じ意味で使っている人も多いということにも気づきました。
ですから、今回は、権利収入の意味についてお伝えするとともに、不労所得の意味との違いについてアフィリエイト広告で収入を得る場合を例に挙げてお伝えしてみたいと思います。権利収入と不労所得の違いについて知りたいと思っている人にとって、その疑問が解消されれば幸いです。
権利収入を理解するなら、この遊びがおすすめです!
権利収入と不労所得は違います。私は、ある遊びのおかげで、この2種類の収入の違いに気付くことができました。その遊びとは、monopoly(モノポリー)というボードゲームです。
モノポリーとは?
モノポリーは、Wikipediaの情報によると、20世紀初頭にアメリカで生まれたボードゲームです。制作者は、元エンジニアのチャールズ・B・ダロウという人で、彼はモノポリーを生み出した当時は失業中だったそうです。
モノポリーの原型は、政治や教育上の試みとして作られた「The Landload’s Game」というアメリカのゲームで、このゲームは、当時、様々なアレンジが加えられたりローカライズされたりしてアメリカ各地に広まっていきました。
そして、その中の「FINANCE」というゲームを知人に紹介されたダロウがこのゲームに惚れ込み、「モノポリー」を作ることになったそうです。
現在、アメリカではパーカーブラザーズが権利を取得して販売しています。日本ではタカラトミーが権利を取得して販売しています。
モノポリーの遊び方
遊び方は、とてもシンプルです。
プレイヤーは双六の要領で盤上を周回しながら他プレイヤーと盤上の不動産を取引することにより同一グループを揃え、家やホテルを建設することで他のプレイヤーから高額なレンタル料を徴収して自らの資産を増やし、最終的に他のプレイヤーを全て破産させることを目的とする。
(参照元:Wikipedia)
ちなみに、モノポリー(monopoly)の意味は「独占」です。土地を独占してより多くのレンタル料を徴収し、他のプレイヤ―を破産させた人の勝ち。まさにmonopoly(独占)です。
モノポリーでのお金の稼ぎ方
モノポリーでお金を稼ぐ方法は2種類あります。一つは、駒が盤を一周回る毎に支払われる200ドルの給料です。そして、もう一つが、自分が購入した土地に他のプレイヤーの駒が止まったときに支払われるレンタル料です。つまり、権利収入です。
権利収入と労働収入の違いとは?
では、権利収入とは一体どんな収入のことなのでしょうか?そして、権利収入と不労所得は一体どのように違うのでしょうか?まずは、権利収入と不労所得のそれぞれの意味について書きたいと思います。
権利収入とは?
権利収入とは、あなた自身が所有している権利を誰かが利用した場合、もしくは、購入した場合にもらうことができる収入のことです。例えば、権利収入にはこんな種類のビジネスがあります。
●印税
●不動産
●駐車場経営
●自動販売機
●株式投資
●設備投資
●フランチャイズ
不労所得とは?
これは、文字通り、労働しなくても得られる所得のことです。Wikipediaによると次のように説明されています。
不労所得とは、それを得るために労働する必要がない所得のこと。労働の対価として得る賃金・報酬以外による所得を指し、働かずとも得られる収入または収入源という意味で用いられることが多い。
そして、所得税法上、不労所得という分類は存在しないそうです。つまり、「不労所得」という言葉は、労働収入と対比するために使われている表現だということです。
ちなみに、不労所得には次のような種類があります。
●預金の利子
●貯金の利息
●株式の配当
●不動産経営
●生命保険の給付金
●年金・恩給
●雇用保険・失業保険
●宝くじ
●印税
権利収入と不労所得の違い
では、権利収入と不労所得はどう違うのでしょうか?このことに関しては、アフィリエイト広告で収入を得ることを例にしてお伝えしたいと思います。では、アフィリエイト広告は権利収入でしょうか?それとも、不労所得でしょうか?
実際にネットで調べてみると、アフィリエイトを権利収入として紹介しているサイトもあれば、不労所得として紹介しているサイトもあります。
このことに関しては、以前はまったく疑問にも思いませんでした。権利収入も不労所得も同じ意味だと思っていたからです。しかし、現在では同じ意味で用いられていることに対して違和感を抱くようになりました。
アフィリエイトはどっち?
私は、アフィリエイトは不労所得だと考えています。アフィリエイトのように、検索サイトやSNSから自動的に読者があなたのサイトを訪問して、その結果発生した広告収入は、不労所得ということになるでしょう。
なぜなら、収入を得るために利用している広告は、アフィリエイター自身が販売元ではありませんし、お金を支払って権利を取得したものではないからです。アフィリエイターは、ただ広告を掲載するための契約を企業やASPと結んで、その広告をサイトやブログで紹介をしているだけに過ぎません。
この理由から、私は、アフィリエイトは権利収入ではなく、不労所得だと考えています。
アフィリエイトで権利収入を得るためには?
では、どのような場合にアフィリエイトが権利収入となるのでしょうか?
その方法は、あなた自身がアフィリエイトするための商品を作って、その商品をサイトやブログで販売することです。この場合、読者があなたのサイトやブログに検索サイトやSNSから訪問して、あなたの作った商品を購入して得られた収入は、権利収入と言えると思います。
そして、次のような場合もアフィリエイトが権利収入になるでしょう。
それは、あなたがアフィリエイトビジネスの権利を取得した場合です。これは例えばの話なのですが、例えば、あなた自身が「アフィリエイトビジネス」の権利を高額なお金を支払って取得して、アフィリエイターからビジネス利用料やロイヤリティーを支払ってもらうように制度化します。
この場合に、アフィリエイターから支払ってもらう利用料やロイヤリティーは、あなたにとっての権利収入と言えるでしょう。
実は、存在しなかった言葉?
実は、数多くの言葉や物事の情報を掲載しているWikipediaには、「権利収入」に関するページが存在しません。一度、「権利収入 Wikipedia」と検索してみてください。不労所得のWikipediaのページが表示されるはずです。
なぜ、存在しないのか?
では、なぜ権利収入のページは存在しないのでしょうか?このことについて調べてみた結果、あることが解りました。
それは、「権利収入」という言葉は、元々、ロバートキヨサキが書いた有名な著書「金持ち父さん、貧乏父さん」によって広まった言葉だということです。つまり、権利収入は正式な言葉ではなく、本の中で使われている言葉の一つだということです。
そして、「金持ち父さん、貧乏父さん」の中で、権利収入について働かなくても得られる収入として紹介されていることから、現在では、不労所得と同じような意味で使う人が多いということみたいです。
権利収入について紹介しているあるサイトでは、権利収入について次のように書いています。
「権利収入」とは、権利によって自動的に入ってくる収入のこと。会社員の給料のような「労働収入」の対義語ですね。不労所得とも言えます。
このことに関しては確かにそうなのですが、私は、この記事でもお伝えしたように権利収入=不労所得ではないと考えています。
雇用保険は権利収入?
例えば、雇用保険について考えてみてください。雇用保険とは、失業して無職状態になった際に国から支払われる給付金です。雇用保険は確かに働かずに得られるお金ですから、不労所得と言えると思います。しかし、雇用保険は権利収入と言えるでしょうか?
私は、権利収入とは言えないと思います。やはり、権利収入とは、先ほど引用させていただいた一文にも書いてある通り、権利から自動的に入ってくる収入のことです。
そして、その権利は、株式や不動産などお金を支払って取得したもの、または、著書の印税など自分自身で生み出したものによって得られることではないかと思います。
このように考えると、やはり、権利収入と不労所得はイコールではないと考えられるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、権利収入とはどういう意味なのか?そして、権利収入と不労所得はどのように違うのかについて、アフィリエイト広告を例に挙げて書いてみました。この記事が、権利収入と不労所得の違いについて知りたいと思っている人にとって、少しでも参考になればと思います。