「アムウェイで権利収入を手に入れることは、容易ではないな。」アムウェイが権利収入と言われる仕組みを知った時、正直にこう思いました。これでは、ほとんどの人が権利収入を手に入れられなくて、ただの労働収入で終わっていってしまうはずだ、と。
この記事では、アムウェイが権利収入だと言われる仕組みについて、そして、アムウェイで権利収入を手に入れるために必要なことについて記事にしてみました。この記事が、権利収入を手に入れたいと思っているアムウェイ実践者(以下、「ディストリビューター」と記載)にとって、少しでも参考になれば幸いです。
アムウェイが権利収入だと言われる理由
アムウェイと聞くと、「ねずみ講」「違法マルチ商法」「詐欺」「怪しい」「宗教」などのように悪いイメージを抱く一方、権利収入を手に入れられるビジネスだとイメージされる人も多いと思います。そして、実際にアムウェイに勧誘する人の誘い文句でも、アムウェイは権利収入を手に入れられるビジネスだと言っています。
では、なぜアムウェイが権利収入を手に入れられるビジネスだと言われているのでしょう?ここでは、アムウェイで権利収入を手に入れられる理由について考えてみたいと思います。
【理由①】日用品
扱っている商品が日用品。まずは、これが一つ目の理由です。
アムウェイが扱っている商品の多くは、家庭日用品です。これは、日本アムウェイの会社概要にも記載されています。
では、一般的に、家庭では日用品のためにひと月あたりどのくらいのお金が使われているのでしょうか?ここでは、その指標として、「JT公益財団法人生命文化センター」の家計調査のデータを参照させていただきました。このデータは、勤労者が2人以上いる世帯を対象とした家計調査です。
以下が、そのデータを示した表です。
(参照元:JT公益財団法人生命文化センター)
ここでは、そのデータの中の「家具・家事用品」の項目に注目してみました。「家具・家事用品」の項目の全国平均額を見てみると、1万900円だということが解ります。「家具・家事用品」の項目で一番高いのは東京で1万1800円、一番低いのは沖縄で7千400円となっています。
アムウェイの商品には、
- 食器用洗剤
- 食器洗い用スポンジ
- 洗濯用洗剤
- ハウスクリーナー
など、これらの家事用品がありますし、販売する家事用品の多くは消耗品ですから、友人や知人、家族や親せきなどにアムウェイ製品を紹介して、気に入ってもらえれば、一人当たりはそれほど大きな金額ではありませんが、少なくとも毎月、日用品が継続的に売れていく可能性があるということが解ります。
そして、アムウェイには、家具・家事用品以外にも、歯ブラシや歯磨き粉などの日用品や化粧品などもありますから、このような消耗品が継続的に売れていくことで、権利収入を手に入れられる可能性があるということです。
【理由②】ダウンライン報酬
ダウンラインが成果を上げれば、自分の収入も増える。これが、二つ目の理由です。つまり、ダウンラインが成果を上げた分は、不労所得になるということです。
ダウンラインとは、自分のラインの下階層にいるディストリビューターのことです。アムウェイでは、自分のダウンラインが成果を上げると、アップラインである自分の成果に加算される仕組みになっています。
アムウェイでは、成果を計算するために使う単位として、PV(ポイントバリュー)という単位が使われます。そして、このPV数によって、キャッシュバック率が決まります。
アムウェイ商品を購入すると、商品価格の約77%がPV数として加算されるようです。ちなみに、このPV数は実際の報酬金額ではなく、成果金額に換算する場合には1PV=1.35円として計算されます。
例えば、100円の商品を購入した場合、77PVを獲得することできるということになります。そして、もし、自分のダウンラインが100円の商品を購入した場合、その人のPV数も自分のPV数に加算することができるので、あなたが獲得できるPV数は、154PVとなります。
同じように、もし、あなたのダウンラインの内3人が同じように100円の商品を購入した場合、あなたは、231PV(ダウンラインの獲得PV数)+77PV(自分の獲得PV数)=308PVを獲得することができるということです。
このように、自分が労働した以外の成果を自分の成果に加算することができることも、アムウェイが権利収入だと言われている理由の一つのようです。
そして、先ほどお伝えしましたが、獲得したPV数に応じてキャッシュバック率が決められていて、そのキャッシュバック率に従って、報酬金額が決まります。PV数に応じたキャッシュバック率は次のようになっています。
PV数 | キャッシュバック率 |
150万PV~ | 21% |
100万PV~ | 18% |
60万PV~ | 15% |
36万PV~ | 12% |
18万PV~ | 9% |
9万PV~ | 6% |
3万PV~ | 3% |
0PV~ | 0% |
そして、実際には、報酬金額に換算する際に、BV(ビジネスボリューム)という単位も計算する必要があるそうですが、ここでは趣旨から逸れてしまうため詳しくは書かないことにします。
【理由➂】ボーナス制度
通常報酬以外にもボーナスが獲得できる。これが三つ目の理由です。
アムウェイには、ディストリビューターでさえも知らないほどたくさんのボーナスがあるそうです。そのボーナスを獲得するためには、それぞれ条件が決められていて、その条件をクリアすると、通常の報酬以外にボーナス報酬を獲得することができるそうです。
そして、このボーナスは、1回限りではなく、その条件を達成し続ける限り継続してもらうことができるようです。このボーナス制度も、アムウェイで権利収入が手に入れられると言われている理由の一つだそうです。
ちなみに、ボーナス制度には次のようなものがあります。
ボーナス | 条件 |
リーダーシップボーナス | 自分のグループ内から21%(150 万PV以上)を達成したグループが誕生した場合 |
パールボーナス | 自分のグループ内で21%を達成したグループが3つ以上。さらに、そのグループ内にも、21%を達成したグループがある場合 |
エメラルドボーナス | 自分のグループ内に、1会計年度内で21%を6ヶ月以上達成したグループが3つ以上ある場合 |
ダイヤモンドボーナス | 自分のグループ内に、1会計年度内で21%を6ヶ月以上達成したグループが6つ以上ある場合 |
これ以外にも、全部で19のボーナスが存在するそうです。
アムウェイで権利収入を手に入れるために必要なこと
ここまでアムウェイが権利収入と言われる理由とその仕組みについてお伝えしてきました。私自身、この権利収入と言われる理由を調べていて思ったことがあります。それは、権利収入を手に入れることは、誰にでも容易にできることではないなということです。
アムウェイの勧誘ではいかにも簡単に達成できるかのように伝えられている「頑張れば誰でも権利収入が手に入る」とか「何年後には、自由な時間を手に入れられている」という言葉は、簡単ではないし、そこに到達できる人は一握りの人だけだということです。
では、なぜ、そのように感じたのか?その理由について書いてみたいと思います。
報酬を得るために必要な投資金額
先ほどお伝えした、キャッシュバック率を見てみてください。
PV数 | キャッシュバック率 |
150万PV~ | 21% |
100万PV~ | 18% |
60万PV~ | 15% |
36万PV~ | 12% |
18万PV~ | 9% |
9万PV~ | 6% |
3万PV~ | 3% |
0PV~ | 0% |
3万PVまでは、キャッシュバック率が0%になっているのが解ると思います。つまり、3万PV以上獲得しなければ、報酬は手に入れることができないということです。では、3万PV獲得するためには、どのくらいの金額が必要でしょうか?
アムウェイの商品を購入すると商品価格の約77%がPV数として獲得できるので、これで計算してみると、約4万円です。4万円の商品を自分が購入するか、または、自分のダウンラインの人が購入した場合に30,800PV獲得できることになります。
では、30,800PVで報酬金額はどのくらいになるでしょうか?報酬金額を計算するためには、BVという単位に換算する必要があります。このBVに該当のキャッシュバック率を掛けた金額が報酬金額となります。ちなみに、1PV=1.42BV(2017年9月時点)です。
すると、30,800PV=43,736BVとなり、該当するキャッシュバック率3%を掛けると、報酬金額は約1,312円となります。4万円投資して、返ってくる金額は1,312円ということです。そして、当然ながら、1,312円では権利収入とはいっても、ハワイにいつでも行けるような自由な生活は手に入れることはできません。
ちなみに、4万円分の商品を売る場合、仮に1000円の商品を売るとすると、毎月1,312円の収入を手に入れるために、40人の人に1000円の商品を売る必要があるということになります。
このことに関しては、私がネットビジネスで経験してきたことから考えると、容易なことではないと思います。ましてや、ネットビジネスならネットの拡散力を利用することができますが、アムウェイの場合は口コミで商品を拡散していかなければいけないため、たった1,312円稼ぐだけでも難易度はかなり高いのではないでしょうか。
独立するまでには
では、アムウェイで独立できるレベルまで到達するためには、毎月どのくらいの金額を売り上げる必要があるでしょうか?今回は、独立できるレベルとして、20万円稼ぐことを基準に考えてみたいと思います。
では、20万円稼ぐためにはどのくらいの金額を売り続ける必要があるでしょうか?計算してみたところ、先ほどのキャッシュバック率の「100万PV~」のレベルに到達する必要があることが解りました。ちなみに、100万PV獲得するためには、約130万円分の商品を自分で購入する、または、ダウンラインの人が購入する必要があるという計算になります。(130万円=100万1000PV)
そして、100万1000PV獲得して得られる報酬金額は、25万6000円弱という計算になりました。おそらく、130万円を売り上げることができれば、通常報酬以外にも、ボーナスが発生するのではないかと思いますので、100万PV以上獲得しなくても、月収20万円には到達することができるのかもしれませんが、一つの目安としては、毎月このぐらい売り上げる必要があるのだと思います。
しかし、どちらにしても、口コミだけで、しかも、日用品を毎月130万円売り続けることは、不可能ではありませんし、ダウンラインが増えていけば達成することは可能でしょうけど、ここまで到達できる人はほとんどいないのではないかと思います。
今回、実際にアムウェイの仕組みについて調べてみましたが、その仕組みを知れば知るほどアムウェイで権利収入を手に入れることは容易ではないと感じます。
権利収入を手に入れるために必要なこと
ここまで書いたように、アムウェイで権利収入を手に入れることは容易ではないと感じています。しかし、不可能だとは思いませんし、アムウェイのビジネスモデル自体は、全員に大きな金額を稼ぐチャンスが与えられている素晴らしいビジネスモデルだと思います。
今回アムウェイの仕組みについて調べてみて、アムウェイで権利収入を手に入れられる人はどんな人なのかを想像してみました。そして、出た結論は次のような人です。
- アムウェイビジネスが好きで、収入に関係なく、楽しんで実践できる人
- アムウェイで出来る経験そのものを楽しめる人
- アムウェイを実践して、人として成長していける人
結果ではなく、過程を楽しむ
結果ではなく、過程を楽しめる人。これが、アムウェイで権利収入を手に入れる人なのだと、私は考えています。ここでいう結果とは、お金を稼いで自由な生活を手に入れることです。そして、過程とは、それまでの厳しい道のりのことです。
私自身、特に今のアムウェイは経験を楽しむ場としては、絶好の機会だと思います。そう考える理由は、現在のアムウェイがお世辞にも稼げるビジネスとは言えない状況にあることです。
そうなってしまった一番の原因は、これまでのアムウェイ実践者の自己利益目的な行動からもたらされた世間的な評価の悪さです。今では、アムウェイと聞いただけで「ねずみ講」「違法マルチ」「怪しい」「宗教」、このようなイメージを抱く人が多く、アムウェイをやりたいという人はほとんどいないと思います。
このような状況の中、アムウェイの需要を生み出すために行動できる人、そして、アムウェイがこの課題を克服するのに貢献できた人が、将来、アムウェイで大きく稼ぐ人だと思いますし、誰もが羨むような権利収入を手に入れられる人だと思います。つまり、大成功者になれる人です。
アムウェイに必要な人材
今のアムウェイで、権利収入を手に入れるために行動している人は、いずれ脱落していくと思います。なぜなら、今のアムウェイで十分な収入を上げることは難しいからです。
ですから、お金を稼ぐことを目的にアムウェイを実践する人は、継続できる期間が長い短いはあるにしても、最終的には脱落していくはずです。
アムウェイの現状を理解した上で、アムウェイの需要を生み出すために行動できる人、そして、その需要を生み出していくという経験を楽しめる人、さらには、その経験から学びや気づきを得て、人として成長していくことを楽しめる人。
このような人がアムウェイを継続できる人ですし、今のアムウェイには必要な人材となるのではないでしょうか。
ですから、ディストリビューターとしても、もしアムウェイに誰かを勧誘する場合、このような人材を勧誘できるようにしていく必要があると思います。そのためには、自己利益目的で勧誘するのではなく、アムウェイのために勧誘することを心がけると、グループの拡大につながっていくのではないでしょうか。
これが、私が、アムウェイで権利収入を手に入れるために必要だと考えていることです。
まとめ
今回は、アムウェイが権利収入を手に入れられる仕組みと権利収入を手に入れるために必要なことについて記事にしてみました。この記事が、アムウェイで権利収入を手に入れたいと思っている人にとって少しでもお役に立てれば嬉しいです。