ニュースキンには興味があるけど、始める前に本当に権利収入を手に入れられるビジネスなのかどうかを知っておきたい。ニュースキンビジネスを始めようか迷っている人の中には、このような疑問を持っている人は少なからずいるのではないでしょうか。
今回は、ニュースキンの現状やディストリビューターの現状、そして、実際にニュースキンを実践していた人の実体験を基にニュースキンが本当に権利収入を手に入れられるビジネスなのかどうか?その真実について考えていきたいと思います。
ニュースキンに興味があって始めようか迷っている人にとって、この記事が少しでも疑問を解消するための参考になれば幸いです。
ニュースキンで得られる報酬の種類
初めに、ニュースキンで得られる報酬の種類について見ていきたいと思います。
ニュースキンで得られる報酬は次の2種類です。
- 小売販売
- ボーナス制度
では、それぞれどのように報酬を手に入れることができるのかを簡単にお伝えしたいと思います。
小売販売
この方法は、文字通り、ニュースキンの製品を他者に販売することで得られる報酬です。
ディストリビューターは、ニュースキンから卸売価格で製品を購入することができ、小売価格を自由に設定して他者へ転売することができます。
この卸売価格と小売価格の差額が小売販売による収益となります。
ボーナス制度
ニュースキンには、製品の購入実績に応じたボーナス制度があります。そして、このボーナス制度の仕組みが、ニュースキンが権利収入を手に入れられるビジネスだと言われている理由です。
では、ニュースキンで手に入れられるボーナスにはどのような種類があるでしょうか?ニュースキンには、次のようなボーナス制度が用意されています。
- L1ボーナス
- エグゼクティブボーナス
⇒自分のグループの購入実績に応じたボーナス - ブレークアウェイボーナス
⇒輩出したエグゼクティブの人数に応じたボーナス
では、一つずつ簡単にお伝えしていきたいと思います。
L1ボーナス
L1ボーナスのL1とは、自分の直下のダウンの人たちのことを指します。図にすると以下の人たちのことです。
L1ボーナスとは、L1の人たちがニュースキンから製品を購入した合計金額の5%をボーナスとして受け取れるという仕組みです。
例えば、L1の人たちの製品の購入金額の合計が10万円だった場合、あなたは、5,000円をボーナスとして受け取ることができるということです。
エグゼクティブボーナス
エグゼクティブボーナスは、エグゼクティブというタイトルを獲得した人が受け取ることのできるボーナス制度です。
エグゼクティブとは、代理店を意味しています。代理店になるということは、あなたが元いたグループから独立して組織のリーダーとなるということです。そして、エグゼクティブディストリビューターになることでより多くの報酬を手に入れられるチャンスが与えられます。
ニュースキンのディストリビューターになったら、まずはこのエグゼクティブディストリビューターの資格の取得を目指すことになります。
では、エグゼクティブボーナスとはどのような制度でしょうか?
それは、あなたを頂点するグループの各ディストリビューターの購入実績に応じてボーナス額が決まる仕組みです。ボーナスの利率は次のように設定されています。
ボーナス(%) | グループの購入実績(GSV) |
9% | 2,000~3,000未満 |
10% | 3,000~5,000未満 |
11% | 5,000~10,000未満 |
12% | 10,000~15,000未満 |
13% | 15,000~25,000未満 |
14% | 25,000~50,000未満 |
15% | 50,000以上 |
表の右側の「グループの購入実績(GSV)」の単位を見ていただくと解ると思いますが、購入実績は購入金額(円)ではなく購入金額をGSV(グループセールスボリューム)という単位に変換して計算します。
ちなみに、2017年度時点では1GSV=120円となっています。
例えば、グループの購入実績が240,000円~360,000円(=2,000~3,000GSV)の場合、あなたの報酬は購入実績の9%をエグゼクティブボーナスとして受け取ることができるということです。
もし、600万円(50,000GSV)以上の購入実績を達成することができれば、購入実績の15%をボーナスとして受け取ることができます。
ブレークアウェイボーナス
ブレークアウェイボーナスとは、文字通り、ブレークアウェイさせた人数に応じて獲得できるボーナス制度です。
ブレークアウェイとは、まだ何もタイトルを獲得していないディストリビューターがエグゼクティブディストリビューターとなって独立することです。
つまり言い換えると、このブレークアウェイボーナスは、あなたが育て上げたエグゼクティブディストリビューターの人数に応じて獲得できるボーナスということです。
そして、あなたのグループからエグゼクティブになる人が増えると、あなた自身のタイトルも上がっていき、タイトルが上がるにつれて獲得できるボーナス額も大きくなっていきます。
タイトル | グループ内のエグゼクティブ数 |
ゴールド(エグゼクティブ) | 1人 |
ラピス | 2~3人 |
ルビー | 4~5人 |
エメラルド | 6~7人 |
ダイヤモンド | 8~11人 |
ブルーダイヤモンド | 12人以上 |
例えば、あなたのグループ内にエグゼクティブディストリビューターが1人いる場合は、あなたのタイトルはゴールドエグゼクティブとなります。そして、ゴールドの場合、あなたの直下のグループボーナスポイントの5%の金額をブレークアウェイボーナスとして受け取ることができます。
次に、もしあなたのグループ内にエグゼクティブディストリビューターが2~3人いる場合、あなたのタイトルはラピスエグゼクティブとなります。そして、ラピスの場合は、あなたの直下のグループボーナスに加えて、さらにその下の2段目までのグループボーナスも含めた合計ボーナスポイントの5%をブレークアウェイボーナスとして受け取ることができます。
そして、ラピス以降もタイトルが上がるにつれて、3段目、4段目、5段目と反映されるグループボーナスの範囲が増えていき、最大で6段目までのグループボーナスが反映されるようになります。
このことを表にすると次のようになります。
(参照元:報酬制度|Nu Skin)
ニュースキンって権利収入が手に入るビジネス?
ここまでお伝えしたニュースキンの報酬の仕組みを見てみると、L1ボーナスも、エグゼクティブボーナスも、ブレークアウェイボーナスも、あなた自身の労働による収入ではなくあなたのダウンの実績に応じた収入になっているため、確かにニュースキンのボーナス制度は権利収入と言えるでしょう。
しかし、権利収入と言っても、権利収入を手に入れるためには最低限クリアしなければいけないノルマがありますから、そのノルマを達成するためのある程度の労働やお金の投資は必要です。
例えば、エグゼクティブボーナスを手に入れるためには、毎月ノルマを達成し続けてエグゼクティブディストリビューターのタイトルを維持する必要があります。そのノルマは以下の2つの条件を満たすことです。
- 毎月12,000円分の製品を購入する
- グループ全体で2000GSV(=24万円)以上の製品を購入する
エグゼクティブの資格を維持すること以外にも、L1ボーナス、エグゼクティブボーナス、ブレークアウェイボーナス、それぞれにクリアすべきノルマが設定されていて、ボーナスを獲得するためには設定されたノルマを最低限クリアする必要があります。
ニュースキンでは、報酬が発生するすべてのことにノルマが設定されているため、権利収入とは言っても、そのための最低限の労働やお金の投資は必要です。
引退しても権利収入は継続される
ニュースキンを止める人には2種類のタイプがあるそうです。
1つ目のタイプは、稼げずに脱落する人です。ニュースキンを止める人の大半はこのような人たちですね。
では、2つ目のタイプはというと、継続的な収入が確保できて引退する人です。この種類の人たちの場合は、ダウンが活動し続けたり顧客が継続的に利用し続けたりすることで、労働しなくても継続的な報酬を手に入れられる人たちです。
実際に話を伺った元ディストリビューターの方の知り合いの一人に、ニュースキンの活動は止めているにも関わらず毎月ニュースキンから収入が入ってくるという人がいるそうです。まさに、権利収入ですね。
現在では、世間的に批判されることの多いニュースキンのディストリビューターですが、実際に権利収入を手に入れている人はいます。
ディストリビューターの現状
ここまでニュースキンは権利収入が入るビジネスだとお伝えしてきました。確かに、ニュースキンの報酬の仕組みに関しては権利収入を手に入れられる仕組みだと言えると思います。しかし、ディストリビューターの現状を見てみると今ニュースキンで権利収入を手に入れることは難しいのではないかと思います。
ここでは、私が今のニュースキンでは権利収入を手に入れることが難しいと感じた理由についてお伝えしていきたいと思います。
【理由①】ノルマが厳しくて達成できない!
先ほどもお伝えしましたが、ニュースキンでは報酬に関するすべてのことにノルマが設定されています。そして、そのノルマは決して簡単とは言えないものばかりです。
例えば、先の項でもお伝えしましたが、エグゼクティブのタイトルを維持するためには
- 毎月12,000円分の製品を購入する
- グループ全体で2000GSV(=24万円)以上の製品を購入する
この2つのノルマを毎月クリアし続ける必要があります。
さらには、5%のブレークアウェイボーナスを入れるためには、グループの購入実績が36万円以上必要です。
このように、ニュースキンで報酬を獲得するためのノルマは、決して簡単にクリアできるものではありません。
そして、厳しいノルマの結果、今、ニュースキンのディストリビューターの間ではある行動が蔓延してしまっています。
それは、ノルマに対する不足分を自分自身が製品を購入することでカバーするということです。その結果、多くのディストリビューターは大量の在庫を抱えることになり、抱えきれなくなった在庫は、激安で買い取ってくれるネットショップに転売したり、Amazonや楽天、ヤフオクなどで激安で販売したりしています。
【理由➁】グループの上位の大半が入れ替わっていた?!
これは、元ディストリビューターの方から聞いた話です。その人は、ニュースキンビジネスを止めた今でも、たまに誘いがあってイベントなどに参加するそうです。
そして、そこで以前参加していたグループの人たちとも会うそうなのですが、そのグループ上位の大半の人が入れ替わっていたそうです。
止めていく人の中には、権利収入を確保できたから引退したという人もいるでしょうけど、入れ替わった人の大半が稼げずに脱落していった人たちでしょう。
本来は指導者的な立場に位置するグループ上位の人たちでさえも次々と入れ替わってしまうということは、ニュースキンで権利収入を手に入れるどころか、報酬を獲得すること自体が難しいのではないかと思います。
【理由③】需要がどんどん減ってきている?!
【理由①】の項で、在庫を抱えきれなくなったディストリビューターが、激安のネットショップに転売したり、Amazonや楽天、ヤフオクなどで激安で販売しているということをお伝えしました。
その結果、
- ニュースキンから購入しなくてもネットショップで正規品を購入できる
- ディストリビューターと関りを持たなくて済む
- ニュースキンから購入するよりも安い
このような理由からネットショップで購入する人は少なくないようです。
実際にYahoo!知恵袋を見てみると、次のような質問をしている人がいました。
ニュースキンの商品に興味があります。
ただ、売り方が気持ち悪く、紹介?で買うのが嫌です。
余計なマージンなしで、正規品を安く買う方法はありませんか?
ちなみに、オークションなどで買うつもりはありません。本社が直接売ってくれればとつくづく思うのですが。。。
宜しくお願いします。
(参照元:Yahoo!知恵袋)
他にも、次のような書き込みをしている人もいました。
もらったサンプルを使用してみて、もっと使ってみたいなと思った製品もありましたがニュースキン製品自体もネット通販で半額で購入できるサイトはたくさんあるのでわざわざニュースキンに登録して購入しなくても問題ないようです。
ニュースキンで購入しようとしたら登録料として4200円最初に支払わないといけないし、割引率も最大でも40%ほどなので、ネット通販で半額くらいで手に入ることを知ったならそちらの方を選ぶ人は決して少なくはないでしょう。
(参照元:Yahoo!知恵袋)
基本的には、ニュースキンの製品を購入する場合はディストリビューターからしか購入できないことになっているはずなのですが、そのディストリビューター自身がネットショップに転売したり販売したりしていることで、ネット上で正規品が激安価格で購入できるようになり、ディストリビューターの需要はどんどん減ってきてしまっているように感じます。
この現状からも、今ニュースキンで権利収入を手に入れることは至難の業なのではないかと思います。
まとめ
今回は、ニュースキンは本当に権利収入が手に入れられるビジネスなのかについて、ニュースキンの現状やディストリビューターの現状、そして、元ディストリビューターの方の情報を基にその真実について考えてみました。
ニュースキンに興味があって始めようか迷っている人にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。