ニュースキンと聞いて良いイメージを持つ人は、ほとんどいないのではないでしょうか。ネット上にも、ねずみ講、違法マルチ、詐欺、うざい、などニュースキンについてあらゆる批判的な意見がたくさん見受けられます。
では、ニュースキンはなぜこれほどまでに批判されるのでしょうか?本当に批判されるような会社なのでしょうか?この記事では、ニュースキンが批判されるその真実について考えてみたいと思います。
ニュースキンとは?
ニュースキンは、Wikipediaでは次のように記載されています。
ニュースキン (Nu Skin Enterprises, Inc.) は、アメリカ合衆国ユタ州を拠点とする、化粧品・栄養補助食品の開発製造・販売を行っている企業である。
2014年2月現在、世界52の国で開業しており、販売方法に連鎖販売取引を採用している。商品は、販売員(ディストリビューター)経由ではなく消費者に直接送付される。これによって中間コストを省き、適正価格と研究開発費と「ボーナス基金。」を確保していると謳っている。
(参照元:Wikipedia)
ニュースキンは、1996年に世界最大の証券取引所であるニューヨーク証券取引所に上場しています。日本企業でも上場しているのは、トヨタやホンダ、canonやsonyなどを含めるわずか13社です。(2016年時点)日本ではこれだけ批判されているニュースキンですが、実は、アメリカではかなり評価の高い企業のようです。
ニュースキンジャパンとは?
ニュースキンの日本法人は、ニュースキンジャパン株式会社です。ニュースキンジャパンの会社概要は次のようになっています。
会社名: ニュースキンジャパン株式会社
事業内容: パーソナルケア製品、栄養補助食品、生活関連製品の製造・輸入・卸売販売と、インターネット関連サービスの提供
販売方式: 連鎖販売取引
売上高:287億1900万円(2017年度)
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ニュースキンの販売方式は、連鎖販売取引です。そして、製品の流通はディストリビューターの口コミによるダイレクト・セリング(直接販売)に行われます。そのため、テレビ、ラジオ、電子メディア、書籍等を通じて広告・宣伝することは禁止されています。
ちなみに、連鎖販売取引は、ねずみ講と類似している点があるためか、よく「ねずみ講」「違法マルチ」「詐欺」などと違法のように言われていますが、特定商取引法(以下、「特商法」と記載)に記載されている合法のビジネスです。
連鎖販売取引について特商法には次のように記載されています。
個人を販売員として勧誘し、更にその個人に次の販売員の勧誘をさせるというかたちで、販売組織を連鎖的に拡大して行う商品・役務の取引のこと。
(参照元:特定商取引法ガイド)
しかし、合法ではありますが、特商法で厳しく規制されている部分もあり、その規制を守らずに勧誘行為を行ってしまうと違法行為となってしまいます。
事実、その規制を知ってか知らずか、規制を無視した勧誘行為を行っているディストリビューターはとても多いと思いますし、ネット上での勧誘行為に対する相談内容を見てみると、
- 事前に、ニュースキンの勧誘だと伝えていない
- 事前に、勧誘者の氏名を伝えていない
- 勧誘を断れない状況にしたり、情報を伝えたりする
- 確実に稼げると思わせるような誇張表現を使う
など、明らかに特商法の規制を守っていないと思われる勧誘行為を行っているディストリビューターもいます。
私自身、実際に、ニュースキンではなくアムウェイですが、勧誘行為を受けたことは何度かあって、その中で違法行為ではないかと思われる勧誘がいくつかありました。そのことについては、こちらの記事に書いていますので、もしお時間があればぜひ一度読んでみてください。
⇒アムウェイで権利収入を手に入れようとしてやってしまいがちな違法行為、実例!
批判されるニュースキン
ここまでお伝えしたように、ニュースキンは、アメリカでは世界最大の証券取引所であるニューヨーク証券取引所に上場していますし、連鎖販売取引は特商法で記載されている合法のビジネスです。つまり、ニュースキン自体は多くの人が批判しているような違法なビジネスでもありませんし、ねずみ講でもありませんし、詐欺でもありません。
ニュースキンは、パーソナルケア製品、栄養補助食品や生活関連製品を、連鎖販売取引という取引方法で販売している合法の企業です。
しかし、Google、Yahoo!などの検索サイトやTwitter、FacebookなどのSNSでニュースキンについて調べてみると、ニュースキンを違法扱いしたり、批判したり、ニュースキンのことについて注意喚起を促すようなコメントがたくさん見られます。
- ニュースキンはねずみ講です。
- 商品の購入を迫られたらまず相談を!
- 友達がニュースキンやってて、うっとうしい
- ニュースキンは詐欺ですから、気を付けてください。
では、なぜニュースキンはここまで批判されてしまうのでしょうか?ここからは、その真実について考えてみたいと思います。
連鎖販売取引をねずみ講と勘違いしている
確かに、連鎖販売取引とねずみ講は似ている点があります。しかし、具体的に見てみると違いがあることが解ります。
ねずみ講
ねずみ講は、正式には無限連鎖講と言います。ねずみ講は、人口が有限である以上、会員を増やしていったとしてもいずれ破たんし、加入者の相当数の人たちが被害を被る恐れがあるということで、無限連鎖講防止法によって禁止されています。
では、ねずみ講はどんな仕組みのことを言うのでしょうか?以下は、無限連鎖防止法に記載されている内容です。
この法律において「無限連鎖講」とは、金品(財産権を表彰する証券又は証書を含む。以下この条件において同じ。)を出えんする加入者が無限に増加するものであるとして、先に加入したものが先順位者、以下これに連鎖して段階的に二以上の倍率をもって増加する後続の加入者がそれぞれの段階に応じた後順位者となり、順次先順位者が後順位者の出えんする金品から自己の出えんした金品の価額又は数量を上回る価額又は数量の金品を受領することを内容とする金品の配当組織をいう。
簡単にお伝えすると、ねずみ講は次の特徴があります。
- 製品やサービスではなく、金品の受け渡しが目的
- 上位の人が儲かり、下位の人は儲からない仕組み
- この仕組みが無限に続いている
例えば、あなたがある組織を作ったとします。あなたは友人であるA、B、Cを誘い1万円の会費を支払わせます。そして、A、B、Cにも同じように勧誘するように指示して、また勧誘した人から1万円の会費を徴収します。会費の一部は勧誘者に渡し、残りは自分の収益にします。
この状況が無限に続いていく仕組みを持った組織がねずみ講です。
ピラミッド型=ねずみ講だと認識している
よく、ネットワークビジネスを批判している記事などを読むと、組織がピラミッド型になっていることをねずみ講だと言っている人を見かけます。事実、記事にこのように記載している人もいます。
「ピラミッド商法」とは、日本の「ネズミ講」や「悪徳マルチ商法」と同じだと思っていただければいいでしょう。
しかし、もしピラミッド型の仕組みが違法なら、世の中のほとんどの会社が違法となってしまうのではないでしょうか。
例えば、一般企業について考えてみてください。一般企業では、社員が営業をかけ消費者に商品を宣伝・販売します。その末端の消費者から得た売上は、一部は社員の給料に、残りは社長の収益になります。
そして、社員の中には平社員、係長、課長、部長のように階層があり、上の立場にいけばいくほどその立場に付いている人数は少なくなり、そして、上の立場の人ほど収益額(給料)は大きくなっていきます。つまり、ピラミッド型になっています。
ネット上でのネットワークビジネスに関する批判を見てみると、ピラミッド型=ねずみ講のように思っている人が多いように感じますが、実は、世の中のほとんどの企業がピラミッド型の仕組みになっています。
稼げなかった人たちによる批判
ニュースキン実践者の中には、当然ながら、稼いで成功する人がいる一方、稼げずに脱落していく人もいます。そして、その脱落した人の中には、多額の借金をしたり、家族や友人の信頼を失ってしまったりする人がいます。
その結果、その失敗して脱落した人たちの中から、ニュースキンを批判する人が出てくることがあります。
- ニュースキンは稼げない
- ニュースキンをやると借金する
- ニュースキンをやると友人を失う
- ニュースキンは人生をめちゃくちゃにする
このように、実際にニュースキンを実践して脱落した人たちからニュースキンの批判が広まっているということも考えられるのではないでしょうか。しかし、この場合、ニュースキンではちゃんと稼いでいる人もいるということを頭に置いて考える必要があるのではないでしょうか。
ニュースキンの実践者の多くはビジネス初心者
このことについては、前の項にも繋がるのですが、ニュースキンに限らずネットワークビジネスで稼げない人が多い原因の一つには、ビジネス初心者が多いということがあります。
私自身の経験からも実感しているのですが、ビジネス初心者の人が、2年、3年、一生懸命ビジネスを実践したとしても思い通りに稼げるようになることはほとんどないと思います。そして、稼げない期間を乗り越えられる人は実践者のほんの数%の人たちだけだということを体験的に実感しています。
つまり、ニュースキンに限らず、ネットワークビジネスが多くの人にとって稼げないビジネスになってしまうことは仕方のないことでもあるんです。
しかし、ネットワークビジネスでは、勧誘の際に
- 「誰でも稼げる」
- 「頑張れば権利収入を手に入れることができる」
- 「俺たちが成功しているからあなたも成功できる」
などと、あたかも誰でも稼げるかのように伝えられて始める人が多いためなのか、本来であればビジネスでは稼げないことの方が当たり前のはずなのですが、なぜかネットワーカーの人たちは稼げないことに対して必要以上に不満に思う人が多いように感じます。
そして、結果的に、脱落した人たちがネットワークビジネスに対する不満をネット上やSNS上で投稿しているケースもあります。やはり、どんなビジネスでも稼げない原因は、その人自身にあると思いますので、ネット上で言われているような批判的な意見が、本当に真実なのかどうかというのは、その情報を読むだけでは解らないのではないかと思います。
実は、批判している人の多くが未経験者
このことは、ニュースキンだけでなく、ネットワークビジネス全般に言えることだと思います。ネット上やSNS上では多くの批判的な意見を目にしますが、その多くの意見が実際に実践した人たちではなくて、実践していない人たちが投稿しているのも事実です。
ニュースキンの勧誘うぜ
簡単に儲かるわけねぇだろ
所詮マルチなんて胴元が儲かるだけで借金まみれになって死ぬの目に見えてる
そんなことしなくても大事な仲間も大好きな人達もダーツも守れる
自由を謳うなら俺は働いてダーツで賞金稼いで遊んで練習してたまにちょっとした贅沢できりゃそれでいい— けいご (@gdgdguitarist11) 2016年10月19日
ニュースキンの勧誘うぜぇwwwww説明会なんて行かねえよw
— ゆりみん (@yuri3nnn) 2012年3月10日
このようなツイートを見てみても解る通り、明らかに実践していない人たちがニュースキンについてに愚痴や不満をツイートしている場合もあります。
愚痴や不満をツイートしている人たちの中には、実際に勧誘を受けて嫌な思いをされた方も当然ながらいると思います。しかし、何も関わっていない人たちが世間的なイメージを基にツイートしているケースも少なからずありますから、そのことも頭に置いておく必要があると思います。
やはり、経験者と未経験者の意見は少し違う
これは、私自身が読んだことのある記事の中での話なのですが、ネットワークビジネスを実践していない人たちが投稿している批判的な記事やSNSでの投稿の内容と、結果を出した出していないに関わらず、少なからずネットワークビジネスを実践した人たちが書いた記事の内容は、やはり少し違います。
実践者または実践経験のある人たちの記事にも、当然ながら批判的な意見も書かれていましたが、その一方でネットワークビジネスの良い部分についてもしっかりと書かれている場合が多かったです。
やはり、実際に実践した人たちと実践していない人たちとでは、経験も違いますし、知っている情報も感じていることもまったく違います。ですから、どちらを信用すべきかという訳ではありませんが、ネットワークビジネスの良い部分も見た上で、批判的な意見も見ていく方が、よりネットワークビジネスの真実について知ることができるのではないかと思います。
批判の原因!違法と思われる勧誘行為
ここまでニュースキンは違法ではないとお伝えしましたし、ニュースキンやネットワークビジネスの仕組みについて勘違いしている人が多いということもお伝えしました。しかし、ニュースキンの製品を販売しているディストリビューターが違法行為をしていることも事実だと思います。
- 事前に、ニュースキンの勧誘であることを伝えていない
- 事前に、勧誘者の氏名を伝えていない
- 誇張表現を使う
- ○○(病名)が治るとか、△△(体の部位)に効くと効果・効能を伝える
これらの行為を行ってしまえば、特商法に違反していると判断されたり、薬機法に違反していると判断されたりする可能性が高いですし、実際に、勧誘を受けた人たち自身が不快な思いをしていることも事実です。
そして、違法行為以外にも、迷惑行為によって世間的な評価を下げているケースもあるようです。
喫茶店でコーヒーを飲んでたら隣でニュースキンの勧誘中。
隣の席までバッグとか広げててめっちゃ邪魔。— tamu (@tamu6666) 2018年5月11日
このようなディストリビューター一人一人の無責任な行動が原因で、ニュースキンの世間的な評判が悪くなってしまっていることも事実だと思います。
実は、ニュースキンの製品の評判は意外と良い?!
こちらの記事でも書いていますが、ニュースキンの製品に対する評判は意外にも良い意見が多かったです。私は、勝手ながら、ニュースキンの製品についてあまり良いイメージを持っていませんでしたが、実際にネット上の意見を読んでみて、イメージが変わりました。
では、いくつか私がTwitterで見つけた、ニュースキンの製品に対するツイートを紹介したいと思います。
ニュースキン、評判悪いけど
実際、モノはええんやなぁ。しばらく使ってみる。
— ★Tam★🐶犬のオカン💩 (@baca_dog) 2017年5月7日
新宿駅で、ネットワークビジネスとして有名な「ニュースキン」の人に話しかけられた。興味をもってニュースキンについて調べてみると、化粧水などは@コスメで意外に評判が良かった。ニュースキンは本社がユタ州、創業者もブリガムヤング大学卒なのでモルモン教徒だろう。
— こーゆう (@koyu42) 2018年1月28日
ニュースキンのエンハンサーとハンドサニタイザーはガチで良すぎる。スキンケア全般はここのしか使ってない。10年前にストレスで抜け毛が酷くて、シャンプー兄に勧められて使ったら良くなってからはずっとここの。まぁ、世間の評判は最悪やけど😅ネズミ講とか…でも、中身だけは保証する(笑)
— 🐟 鮭とば子 🐟 (@saketobako83) 2017年7月8日
ツイート以外にも、口コミサイトでの口コミを見てみても、ニュースキン製品に興味を持っている人の多さやニュースキンの製品を愛用している人が多いことに気づきました。
中には、家族でリピート購入して必需品になっているという人がいたり、ニュースキンの製品をお子さんにも使用しているという人もいたり、とニュースキン製品の評判の良さに驚かされました。
今回ニュースキンの評判について調べてみて
ここまでニュースキンの評判について、長々と偉そうにお伝えしてきましたが、今回ニュースキンの評判について色々と調べてみて、この記事を書いた私自身が一番世間的なイメージに流されていたということを痛感しました。
恥ずかしながら、私はニュースキンに対して勝手に悪いイメージを抱いていましたので、もっと色んな人の情報を見てその上でどんな情報が正しいのかを判断する必要があるということを学びました。
まとめ
今回は、なぜニュースキンは批判されるのか?その真実について考えてみました。
- ニュースキンの製品に興味がある人
- ニュースキンビジネスを始めようか迷っている人
- ニュースキンの評判について知りたい人
このような人にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。