先日、「フィフス・エレメント」という映画を観ました。リュック・ベッソン監督の映画ですから、知っているという人は多いと思います。この映画は1997年に公開された映画ですが、戦争やAIなど化学の発展に脅かされつつある今の時代に生きる私たちだからこそ観るべき映画だと思いました。
※ネタバレが少しありますので、予めご了承ください。
映画「フィフス・エレメント」ってどんな映画
映画「フィフス・エレメント」は、フランスを代表する映画監督リュック・ベッソンが手掛けたブルース・ウィリス主演のSF大作です。この映画は、ミラジョボビッチの出世作としても知られています。
この映画は、簡単にお伝えすると、邪悪な塊で反生命体「ミスター・シャドー」から地球を守るために、地球を救える唯一の方法だとされているフィフス・エレメントと4つの石板を探し出し、地球を守るという物語です。
あらすじは、ウィキペディアに書かれている内容が分かりやすいと思いますので、引用させていただきます。
1914年エジプトのピラミッドで世界を救う5番目の要素「フィフス・エレメント」と、世界を滅ぼす邪悪な存在が予言されていることが発見された。突如円盤で飛来したモンドシャワン人により、鍵となる4つの石が隠し部屋より持ち出される。
300年後の未来・2214年、世界は全ての攻撃を吸収してしまう反生命体「ミスター・シャドー」に脅かされていた。リンドバーグ統一宇宙連邦大統領はモンドシャワン人の意思を受け継ぐコーネリアス神父より、モンドシャワン人と5番目の要素(フィフス・エレメント)を知らされ、彼らを地球に呼び寄せるが、彼らは宇宙の殺し屋マンガロワ人の攻撃を受けて殺害されてしまう。
科学者は、回収された腕の細胞から美女リー・ルーを誕生させるが彼女は脱走。偶然通り掛ったタクシー運転手コーベン・ダラスに拾われる。警官に渡さず、リー・ルーの言葉が分かるコーネリアスの元へ連れていく。モンドシャワン人たちは4つの石板を連邦最高の歌姫に託していた。10年に1度、フロストン・パラダイスでコンサートを開くというが、明日だった。コーベンとリールーは何とか八方手を尽くしてフロストン行きの宇宙船に乗る。
歌姫がマンガロワ人たちに襲撃され、石板は体内にあると告げて死ぬ。石板を手に入れたコーベンは人気DJルビー・ロッドの助けも借りて敵を一掃。数分で星が爆破されると知ったコーベンたちは宇宙船で脱出するが、ゾーグは爆死。
ナイルの神殿にたどり着くが、反生命体は加速し、1時間57分後に地球と衝突するという。4つの石が揃って使い方も分かり、リー・ルーとコーベンの愛し合う力で反生命体は地球から遠ざかる。
(引用元:Wikipedia)
フィフス・エレメントの元になっているもの
では、フィフス・エレメントとは一体どんな意味があり、どんなことが元になっているのでしょうか?ここでは、このことについてお伝えしたいと思います。
フィフス・エレメントの元になっているのは、ヨーロッパの四元素説というものだそうです。
ヨーロッパには、万物は火・水・風・土から成り立っているという四元素説があります。この四元素に人類の「愛」がフィフス・エレメント(5番目の要素)として加わり、映画の中では、世界を滅ぼすと予言された邪悪な存在から唯一地球を救うことができるのが、このフィフス・エレメントの力とされています。
そして、このフィフス・エレメントは、ミラジョボビッチが演じるオレンジ色の髪が特徴のパーフェクトヒューマン(人類を超越した人間)です。
この映画の中では、フィフス・エレメントの力を使うためには、火・水・風・土を意味するそれぞれの石板の力を解放する必要があり、そして最後は、愛の力によってフィフス・エレメントの力が解放されます。
本当に人類は救うべきなのか?
この映画を観て一番印象に残っていることは、「本当に人類は救うべきなのか?」このことについて考えさせられたことでした。
ここでは、このことについてお伝えしたいと思います。
「本当に人類は救う意味があるのか?」このことについて考えさせられたのは、映画のクライマックスのシーンでした。ブルース・ウィリス演じる主人公のコーベン・ダラスたちは、予言されていた邪悪な存在が地球を滅ぼす寸前で、フィフス・エレメントの力を解放する寸前のところまでたどり着きます。
そして、最後は、愛の力によってフィフス・エレメントの力が解放されて、地球を救うことができるのですが、ここで、フィフス・エレメントの口から衝撃的な言葉が発せられます。
「互いを傷つけ合う人類を救う意味はあるの?」
フィフス・エレメントは、人間の言葉、地球の歴史などとても興味深く勉強する中で、戦争の歴史についても勉強していました。しかし、戦争の記録を読んだ時、人間のあまりの残酷さにショックを受けたフィフス・エレメントの目から涙がこぼれます。そして、人間の歴史がお互いに傷つけあってきた歴史だということを理解します。
この経緯があり、最後にフィフス・エレメントの口から先ほどの言葉が出てきたのです。「互いを傷つけあう人類を救う意味はあるの?」
この言葉を聞いた時、私は、「そりゃそうなるよな。」と納得したと共に、なぜか涙が出てきてしまいました。
この時、映画ではなく今の世の中に当てはめて考えました。しかし、「本当に人間を救う意味はあるのか?」と考えた時、自信を持って救う意味があるとは言えないのではないかと思いました。
「互いに傷つけあう人類を救う意味があるの?」私は、フィフス・エレメントが言ったこの言葉を聞いて、改めて、今の人類の状態を客観視することができたと思いますし、今の人類の在り方について考えさせられました。
この映画は、1997年に公開された作品ですが、今の時代に生きる私たちだからこそ観るべき映画だと思いました。
まとめ
この記事では、映画「フィフス・エレメント」について、そして、映画を観た私の感想などを記事にしました。フィフス・エレメントは、今の時代に生きる私たちだからこそ観るべき映画だと思いましたので、まだ一度も観たことがない人は、ぜひ一度観てみてください。