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夢と目標を達成するために必要なこととは?

叶えたい夢や達成したい目標があるのに、なかなか達成できずに悩んでいませんか?そして、お金や時間がないことを夢や目標が達成できない原因と考えていませんか?私はこれまで、夢や目標を達成できない理由としてお金と時間がないことを原因だと考えていたことが多々あります。

しかし、ある一つの経験からそれは間違いだったと気づくことができました。この記事では、そのある一つの経験を元に目標を達成するために必要なことについてお伝えしていきたいと思います。この記事が、あなたの夢や目標達成されるために少しでもお役に立てれば幸いです。

お金とは別の次元がありました。

今私たちが過ごしている社会では、お金はとても重要な役割を果たしています。そして、多くの人はそのお金を稼ぐために人生の貴重な時間の大半を使っています。

それは、とてももったいないことなのですが、仕方がないことだと考える人が多いと思います。

ですから、今この社会で何か夢や目標を達成しようとすると、多くの人の場合、必ずお金という壁にぶつかると思います。

私もそのような経験をたくさんしてきましたし、夢や目標が達成できないときにお金を理由にしていたことが多々あります。

しかし、ある一つの経験をしてから、その考えは間違っていたのだと気づきました。そして、私が夢や目標を叶えられなかった原因は、自分自身にあったということも気づくことができました。

その経験は、同じ地球上にありながら、私たちが生きているお金が重要視されている世界とは別次元の場所で起こったことです。

「そんな場所なんて地球上にあるの?!」と思うかもしれませんが、実はあります。

そのお金とは別次元の場所とは、「海」です。

1ヶ月間の回航生活!

回航とは?

回航という言葉が聞きなれないかもしれませんので、「回航」の意味について簡単にお伝えしたいと思います。

回航とは、Wikipediaに次のように記載されています。

回航とは、輸送対象の船舶そのものを操縦してその船舶を輸送すること。

(参照元:Wikipedia

簡単にお伝えすると、輸送対象の船を、操船して目的地まで運ぶことを言います。

回航への挑戦!

私のお世話になっている方が、3艇目のヨットを購入しました。いつもなら、回航業者に依頼をしてヨットを輸送してきてもらうのですが、3艇目のヨットの時はその回航を自分たちでやってみようということになりました。

回航は、神奈川県の葉山マリーナから三重県の津ヨットハーバーまででした。

その回航は、当初の予定では5日間ほどで到着できる予想をしていたのですが、結果は約一ヶ月かかることになりました。そして、その回航の途中では、神秘的な体験や怖い体験、困難など本当に様々な体験をしました。

さらには、死を覚悟した出来事も経験しました。

このことを友人や知人に話すと「よくそんな危ない経験したね」と言われるのですが、私や同じ経験をしたメンバーは口を揃えて、「あの経験は人生で一番の経験だった!もう一度あの世界に戻りたい!」と言っています。

このような様々な困難を経験したヨットの回航から、私は目標を達成するために一番大切なことを学ぶことができました。

この記事では、そのことについてお伝えしていきたいと思います。

回航は、私にとって人生の財産とも言える貴重な経験となりました。

次々と起こる問題と困難!それを乗り越えていくためには?

回航では、問題を乗り越えると次の問題が起こり、さらにそれを乗り越えても次の問題が起こり、本当に無事に目的地までたどり着けるのか不安になるほどでした。

  • 悪天候のため出航できない
  • 台風並み暴風と高波で死を覚悟
  • ヨットのプロペラに網が絡まり沖に流され、海上保安庁に救助される

このような問題が次々と起こりました。

そして、先ほどもお伝えしましたが、当初5日ほどで到着予定だった回航は、一ヶ月間かかることとなりました。

回航の出来事については、以前回航終えてすぐに記事に書いていますので、ここではその記事を引用してお伝えしたいと思います。

その記事は、こちらです。

人生うまくいかない、その意外な原因とは?

計画通りに進まないヨットの回航

実は今、私は、ヨットの回航をしています。神奈川県から三重県までの回航ですが、始めてからすでに3週間以上が経過しているにも関わらず、まだ終わっていません。その一番の原因は、何度も何度も繰り返し押し寄せる苦難です。

強風のため足止め

神奈川を出航して回航の目的地である三重県までは、当初の予定では、順調に進めば1週間ほどで到着する予定でした。

なぜ1週間で到着するような場所に3週間以上もかかってしまっているかというと、一番の原因は強風です。車で移動するときにはほとんど気にも留めない強風がヨットでは大きな障害になります。酷ければ、命を落とすことにも繋がります。

そして、内陸の方ではあまり感じられないかもしれませんが、海沿いは、台風?とも思える強風がこれでもかというほど続きます。一週間ぶっ続けで平均10m以上の強風が吹き続けることは日常茶飯事で、台風でもない日に最大風速が30mになることも珍しくありません。

この強風には、回航初日からこれまで何度も足止めを食らわされています。初日、「いざ、出航!」と意気込んでいたところ、強風のため今日は出航しない方が良いとマリーナの方に言われ出航を断念。

初日以外にも、御前崎から愛知県田原市にある漁港に向かう途中では、急に強風が吹き始めたために航路を引き返し、その時一番近くにあった浜名湖の漁港に避難したり、その避難した浜名湖の漁港では、台風並みの強風が吹き止むことがなく3日間足止めを食らったりしました。

この強風が原因で、なかなか目的地に近づくことができませんでした。

死を覚悟

そして、私は、今回の回航で、一生忘れられない苦難を経験をしました。それは、死を覚悟した経験です。その経験は、静岡県の下田から御前崎に向かう時に起こりました。

御前崎に向かう当日の天候は晴れ、風と波の予報は強くなっても8mほどまでしか上がらず、8mまで上がった後は風速は落ちていくという予報でした。航海するには問題ない予報です。そして、実際に海に出てみても風と波は予報通りで、航海は順調に進んでいきました。

しかし、ある一点を境に急に海の雰囲気が変わり始めました。急激に風速が上がり、波も高くなり始めました。それまできれいな青色だった海の色は、一変して黒色に変わりました。その変化は、まだヨット経験の浅い私でさえ気付くことができるほど明らかでした。

そして、予報では落ちていくはずの風速は、落ちるどころか、どんどん強くなっていきました。波も大きく高くうねり出し、ヨットが余裕で埋まってしまうほどの高波が起こり始めました。

ヨットは、その壁とも思える高波を垂直に登って、波のてっぺんで宙に浮き、その後水面に叩きつけられるようになりました。

この時、御前崎マリーナまであと13マイル(約20km)。

そして、向かい風の強風と高波の影響でヨットの速力は急速にダウン。後でキャプテンから聞いた話ですが、この時の速力はわずか0.4ノット(≒0.7km/h)だったそうです。

御前崎まで後13マイルという所まで来てから、ほとんど周りの景色が変わらず、進んでいる実感のないまま、私たちはただ途切れることなく襲い掛かって来る高波を乗り越え続けるしかありませんでした。そして、何も状況が変わらないまま日が暮れて辺りは真っ暗になってしまいました。

辺りは真っ暗、どこからともなく押し寄せてくる高波で急にヨットが大きく傾き、そして海に叩きつけられます。私は、初めて恐怖という言葉では言い表せないほどの恐怖を感じていました。そして、心の底では「もうダメかもしれない。」と思い始めていました。

その思いと同時に、操船をしていた私の体は突然全身が痺れ出して、感覚もなくなって力も入らなくなり始めました。しかし、依然、強風と高波はまったく弱まることはなく、その影響で握っていた舵は重くなっていく一方でした。だんだん体力と精神力が限界に近づいてきているのがわかりました。

そして、この時私は人生で初めて死を覚悟しました。

体力と精神力の限界、周囲は強風と高波、どこにも避難できる場所がない。「人はこうやって死んでいくんだろうな。」と心の中で感じていました。

私は、恐怖と不安から、キャプテンに御前崎に近づいているかどうかを確認しました。すると、キャプテンからは「ちゃんと近づいとる!」と力強い言葉が返ってきました。

後から聞いた話ですが、実は、この時強風と高波の影響でほとんど前に進んでいなかったそうです。私たちは、ほとんど同じ場所で次々と来る波をただ乗り越えていただけでした。

しかし、このキャプテンの「ちゃんと近づいとる!」という力強い言葉が、私の恐怖と不安を和らげてくれました。それと同時に、少しずつではありますが、身体の痺れもなくなり、少しですが腕に力が入るようになりました。これは、私自身とても不思議な感覚でした。

この不思議な体験は、今でも鮮明に覚えていますし、そのキャプテンの言葉が限界だった私の原動力でした。

その後、永遠とも思える嵐の中を5時間ほど航海して、無事、御前崎マリーナに到着しました。航海した時間は、当初の予定よりかなり遅れて、下田~御前崎間に15時間を要しました。灯台を超えて港内に入ると、それまでのことが嘘だったかのように急に風と波もおさまりました。

まさに天国でした。港の有難みをこれほどまでに感じたことはありません。

気付けばゴール間近!

こんなトラブル続きで、「本当に終わりが来るの?」と思ってしまうほどの航海でしたが、気付けば、目的地まであと少しのところまで来ました。ついに、次の目的地がゴールの三重県の港です。

この経験からも感じたことですが、どんなにうまくいかなかったとしても、諦めずに問題や困難を乗り越えていけば、ゴールに近づくことができるんだと思いました。

問題や困難に直面している時は、目的地に近づいている実感が湧かないかもしれませんが、その問題や困難を乗り越えていく中で、少しずつちゃんとゴールには近づいています。

そして、今回の航海で起こった数々の問題や困難は、私たちに神奈川県から三重県までヨットを回航するという目的があってその目的を果たそうとしていなければ起こらなかったことだと思います。

もし、回航を業者に頼んでいたり、途中で諦めていたら、今回の問題や困難は経験することはできませんでしたし、そこから得た大きな喜び、感謝、学び、気づきも経験することはできませんでした。

このことからも、問題や困難は、やはり目的があってその目的を果たそうとしている人に起こることなんだと改めて実感しています。

つまり、人生がうまくいかない原因は、目標に向かって前進していることです。

問題や困難を乗り越えるために必要なこととは?

この回航の経験の中で、問題や困難は乗り越えることができるのだということを強く実感しました。

回航の中では本当にたくさんの問題や困難が起こり、それは次々と途切れることなくやってきました。

その中で私たちは、ただ目的地の港にたどり着くためにその時にできることをやり続けました。

強風や高波で出航できないときには、無理に出航せずに出航できるタイミングを見計らうときもあったり、嵐の中の航海では、避難することができないため嵐の中ただひたすらゴールに向かって航海し続けたり。

いろんな人が口を揃えて言っていることなので、もう聞き飽きてしまっていることだとは思うのですが、あえて書かせていただくと、問題や困難を乗り越えるために必要なことは、諦めずに行動し続けることです。

ただ、これだけです。

私は、回航以前は、問題や困難が起こると、それを乗り越えるための方法を考えたり知りたいと思っていたのですが、それは間違っていたのだと気づきました。

問題や困難が起こったときには、諦めずに、ただその時に自分のできることをやること。ただこれを問題や困難が起こるたびに繰り返していくだけです。

そして、この行動を繰り返し起こしていると、知らず知らずのうちにゴールに近づいていくんです。

夢と目標を達成するためには?

ここまでは、問題と困難を乗り越えるために必要なことについてお伝えしましたが、次は、夢と目標達成するために必要なことについて考えてみたいと思います。

結論から先に書かせていただくと、夢と目標を持つと、そのために必要なことが自然とやってくるということです。

私は、回航を通して、そのことを強く実感しました。

回航を達成するために必要なことは、それを達成したいという強い意志と気力でした。

回航が進む中で、何度もこの意志と気力が失われそうになる出来事がやってきました。

それは、悪天候のため何日も出航を断念せざるを得ない日が続いたり、強風と高波の中の回航で死を覚悟する経験をしたり、出航した直後にヨットのプロペラに海に漂流していた網が絡まり海上保安庁に救助される出来事を経験したりと、思い通りに進まない出来事が何度も何度も繰り返し起こったからです。

しかし、その度に、私に回航を達成するための意志と気力が回復する出来事を経験しました。

それは、喜びや感動、感謝です。

それを実感した一番の出来事は、強風と高波の中で死を覚悟した時でした。

この時が一番意志と気力が失われ、諦めかけていました。しかし、その中で体験したことは、クルー同士がお互いを気にかけながら、何とかして港までたどり着こうと一致団結したことでした。

港が近づいていないと気づいた私が、キャプテンに港に近づいているのかを確認したところキャプテンからは「ちゃんと近づいとる!」と力強い言葉が返ってきました。

そして、その言葉による近づいているという実感が、私の原動力となりました。

後で知ったことなのですが、実際は、まったく近づいていなかったそうです。しかし、もしその時に近づいていないと言われていたら、私は気力を無くして迷うことなく海に飛び込んでいたと思いますので、その心遣いには本当に感謝しかありません。

さらには、私は舵を取っていて体力が限界だった時、自分のことは差し置いて私の体調を気にかけてくれたり、嵐の中振り落とされる危険を顧みずに水分補給をさせてくれたりしたメンバーの行動にも強く感謝しました。

そして、嵐の中見上げた夜空の海を明るく照らすほどの星空を見た時の感動も、私の気力を回復させてくれた大きな出来事でした。

強風と高波の中、本当にどうしようもなかった状況でしたが、港までたどり着くための意志と気力を保ち続けるための出来事は、問題と困難の大きさと同じだけ与えられました。

回航中は必死になっていて気づくことはできませんでしたが、後になって思い返してみると、回航中たくさんの問題や困難がありましたが、それを乗り越えて回航を達成するために必要なことは、すべて与えられていたのだと分かります。

必要なことはすべて与えられている!

冒頭で、夢と目標を達成できない原因をお金と時間がないことだと考えている人が多いとお伝えしましたが、もしあなたが今そう感じているのであれば、今あなたが抱えている問題や困難はその状況で十分に乗り越えられることなのだと思います。

あなたが、夢と目標に対して進もうとしているのであれば、それを達成するために必要なことは、必要な時に必要なだけ与えられることができます。

ですから、お金と時間がないということにフォーカスするのではなく、今のあなたの状況の中であなたにできることをやってみるようにしてみてください。

それを、ただひたすらに繰り返していくことで、必ずゴールに近づいていけます。

今できることをやる。これが夢と目標を達成するための唯一の方法だと、私は思います。

まとめ

この記事では、回航の経験をもとに、夢と目標達成するために必要なことについてお伝えしました。夢と目標が達成できずに悩んでいる人にとって、この記事が少しでもお役に立てれば光栄です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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