「見たいと思う世界の変化に、あなた自身がなりなさい」
私がこの言葉を知ることになったきっかけは、伊坂幸太郎の小説「重力ピエロ」の映画を観たことです。その映画で主人公の弟がガンジーの言葉をよく引用するのですが、その中の一つがこの言葉です。今回はこの言葉を基に、記事を書いてみたいと思います。
人生うまくいかないことばかりで悩んでいる人にとって、この記事が少しでも人生を変えるきっかけになったら幸いです。
本当の自分
あなたが、今の人生で本当にやりたいことは何ですか?これは、人生がうまくいかない時に絶対に自分自身に問いかけておきたいことだと思います。
なぜ、人生がうまくいかないのか?なぜ、悩みが出てくるのか?私は、この一番の原因は、本当の自分自身で行動していないことだと思っています。
今の社会では、多くの人が、時間、お金、人間関係、地位、プライド、見栄、世間体、色んなことに支配されて生きています。例えば、大学を卒業したら(22、23歳)就職をすることが普通だと思っていたり、結婚していない人は負け組だと思われたり、年収や職種で人を判断したり。
今の社会のシステムによって作り上げられた”当たり前”は、考えればキリがないほどたくさんあります。
このあらゆる支配、特にお金に支配された狭い世界の中で選択できることは、本当に少ないと私は思います。そして、この狭い世界の中で本当に自分自身がやりたいことを見つけようとしても、見つけることはなかなか難しいはずですし、お金や他のあらゆる支配をすべて取り払って選択をすることは、なかなか難しいと思います。
なぜなら、お金が稼げなければ生きていけないし、お金が稼げないような選択をすれば、周りから批判されたり、冷たい目で見られたり、嘲笑されたりすることは誰もが知っているからです。
しかし、私は、人生がうまくいかない時だからこそ、あらゆる支配を一度取り払って、本当の自分自身について考えてみる必要があるのではないかと思います。お金がもらえなくてもやりたいことって何だろう?と。
お金の本当の価値
もっと生きたい!そう思ったとき、お金の価値は無くなりました。この体験をしたのは、このブログでは何度も話題となっている、ヨットの回航での出来事です。
風速16m、波の高さ7m(おそらく)、嵐のように荒れる海の中に私たちはいました。もっと生きたい!と思ってもどうすることもできません。生きるためには、本当に無事にたどり着けるのかも分からない中、そして、いつまで続くかも分からない強風と高波の中をひたすら航海し続けるしかありませんでした。
ただ生きれるだけで奇跡だったんだと、そんな時になって初めて気付かされました。生きることを意識させられた時、お金の価値は無くなりました。
生きること
生きること。これが、私たちが人生ですべきたった一つのことだと、私は思います。しかし、今の社会のシステム、特に日本のような先進国では、生きれることは当たり前です。だからこそ、生きることに意識を向けている人はほとんどいないと思います。
その代わりに、結婚すること、子供を産むこと、会社に就職すること、お金を稼ぐこと、これが今の社会の中ですべきだと考えられていることですね。多くの人は、そのために学校に行きますし、そのために勉強します。
そして、生きることに意識が向けられていないからこそ、生きるために必要なあらゆる物事がビジネスの対象となって、お金がなければ生きられない世界が作り上げられています。
そして、その結果、今を生きている人たちのほとんどが、お金に支配された選択をせざるを得なくなっていますし、人生がうまくいっているのかどうかという判断も、どうしてもお金が基準となってしまいます。
あらゆる支配から解放される
私は、命の危機に直面して初めて生きることに意識が向くようになりました。そして、このことから考えると、あらゆる支配から解放されるためには、まず生きることに意識を向けられることが必要だと思います。
そして、お金の本当の価値の項でもお伝えしましたが、生きることを意識した時、お金の価値は無くなるはずです。そのお金の価値がなくなった状態で、生きることに意識を向けて、一度自分自身の人生について考えてみてください。あなたの本当にやりたいことって何でしょうか?
見たいと思う世界の変化に、あなた自身がなりなさい
見たいと思う世界の変化に、あなた自身がなりなさい。
人は、お金の価値を無くして物事を考えようとしても、なかなか難しいと思います。かと言って、わざと命の危機が感じられる状況に自分自身を追い込むことも、相応しいやり方ではないと思います。
しかし、お金の価値を無くそうとしなくても、命の危機を感じなくても、本当の自分自身について考えることができる言葉があります。
それが、「見たいと思う世界の変化に、あなた自身がなりなさい」というガンジーの言葉です。
この言葉に関する私の解釈は、本来ガンジーが意図していることとは違うのかもしれません。しかし、私は、初めてこの言葉を聞いた時、この言葉は本当の自分自身を見つけるための言葉ですし、本当の自分自身を実現させるための言葉だと思いました。
そして、この言葉について考えるとき、回航で命の危機に直面した時と同じように、お金の価値がなくなることに気付きました。
思い通りの人生を手に入れるたった一つの方法
思い通りの人生を手に入れるたった一つの方法は、思い通りに行くまで絶対に諦めないこと。
これは、私がある成功者から教えていただいた言葉です。先日の記事でも書きましたが、私は、ある成功者から人生はうまくいかないことばかりだということを学びました。そして、人生をうまくいかせるために必要なことは、問題や困難を乗り越えることだということを。
今のお金やあらゆる”当たり前”に支配された世の中では、本当の自分自身を見つけて、本当の自分自身で行動することは簡単なことではないと思います。しかし、どんな問題や困難が襲いかかってきたとしても、諦めずに行動を起こし続けることさえできれば、必ず実現することができます。
このことについては、回航の時の経験で身に染みて実感しました。回航の内容は、こちらの記事に書いていますので、もしお時間があれば、ぜひ一度読んでみてください。
意識していることは現実になる
意識することは、ちゃんと現実になります。このことについては、私自身痛感した出来事がありますので、私事で恐縮ですが、少し書かせていただきたいと思います。
私は、無一文になりました。貯金が底をつき、カード支払いや毎月のローンの支払いが滞り、生活することでさえ困難な状況になりました。これが、私がネットビジネスで最初に直面した大きな困難です。
では、無一文になるまで私は何もしなかったのかというと、そうではありません。むしろ、貯金が底を尽きないように考えて行動を起こしていました。実際、収入がなかったわけではありません。収入としては、生活するにも、毎月の支払いをするにも困らない程度はありました。
しかし、なぜか、貯金はどんどん減っていきます。私の思いとは裏腹に、どんどん貯金が減って、そのうち毎月の支払いが滞るようになって、生活もあらゆることを制限しなければいけない状態になっていきました。
では、なぜ貯金が無くならないように考えて行動をして、しかも、毎月の生活をするのに困らない程度の収入はあったのに、私は無一文になってしまったのでしょう?
その一番の原因は、想像もしていなかった出費が重なったことです。そして、その状況に陥った私は、次に同じように突然の出費があっても大丈夫なように、収入を増やすための行動を起こしました。そして、その結果どうなったでしょうか?
また、突然の出費が重なって支払いが滞るようになりました。そして、この繰り返しを何度も何度も繰り返し経験しました。
では、なぜ私はこのような経験を繰り返し、無一文になってしまったのでしょう?それは、貯金が底を付かないように行動を起こしていたことです。私はずっと、貯金が底を付くことを不安に思って、貯金が無くならないために働いていました。つまり、貯金が底を付くことに意識を向けていたということです。
その結果、ちゃんと貯金が底を付いて無一文になりました。私は、この痛い経験から、意識していることは実現するということを学びました。
私が経験したことは、辛い経験でしたが、もちろん、楽しいことを意識して行動すればその楽しいことを実現させることができます。そして、本当の自分自身を発見して、本当の自分自身になることを意識して行動を起こせば、本当の自分自身を実現することができます。
つまり、人生がうまくいっていない自分自身ではなく、思い通りの人生を手に入れた自分自身に意識を向けて行動していくことが、人生を思い通りに生きるための方法です。
まとめ
今回は、ガンジーの残した言葉「見たいと思う世界の変化に、あなた自身がなりなさい」を基に、本当の自分自身を見つけることについて記事にしてみました。本当の自分自身については、人生がうまくいかない時だからこそ、向き合って考えられることだと思います。
そして、本当の自分自身を見つけることさえできれば、人生がうまくいかないという悩みからは解放されるはずです。この記事を読んだ人にとって、少しでも、人生がうまくいかないという悩みから解放されるきっかけになったら幸いです。